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これから理論を披露するにあたって、マナブーストカードやドローカードなどの言葉が頻出する。さらに条件を加えて単色マナブースト、3コスト多色マナブーストなどの名称も登場するのだが、より簡潔な表現を用いるほうが便利であるように思われる。
そこで、あらかじめ言葉の定義を一覧できるようにしておこう。
∧
「かつ」とか「or」とか
∨
「または」とか「and」とか
A\B
集合Aのうち集合Bを除いた集合。A\B=A-(A∧B)。途中からは\Bを省略してAとだけ表記してあるので注意。これに従うと本来のAはA+A∧Bという表現になる。
nCm
n個の中からm個を選ぶときの、組み合わせの数。n!/(n-m)!m!である。
N()
枚数関数。()の中にカードの種類が入り、デッキ内の搭載枚数を表す。これは構築時に入れた枚数のことであり、定数である。カードAをx枚引き当ててデッキ内のAの枚数がx枚減ったときにはN(A)-xというふうに対応し、N(A)自体は変わらない。
B
マナブーストカードのこと。数字を頭に付けてコストを表し、細かい条件を表す接尾語を末尾に加える(すぐ下を参照)。たとえば3コストマナブーストなら3B。
D
ドローカードのこと。Bとほとんど同様の使い方。
M
BやDを打つのに必要なマナのこと。B,Dと似たような使い方。特にM=Mmon+Mrai。特定のカード名や種類を末尾に付けて何に必要なマナかを明示する。MG2Bなら緑2コストマナブーストに必要な緑マナ。
mon, rai,dou,tri
単色3コストマナブーストなら3Bmon、多色3コストマナブーストなら3Braiと、語尾に付けて単色or多色を表す。特に二色カードをdou,三色カードをtriと書く。
W, U, B, R, G
左から白、青、黒、赤、緑。緑単色3コストマナブーストならG3Bmon、青多色4コストマナブーストならU4Brai。
tar
target.山札中の目標のカード。複数のtargetを考える場合はtar1,tar2,...のように書く。
all
all.山札中の全カード。特にtarではないカードを指したいときにall-tarと書く。
M2, Mrai12
B=Bdouのとき、必要なマナは二色ある。第一色をM1、第二色をM2とし、M1∧M2のときMrai12と書く。
スキップ、ウォーク
マナブーストによって3→5のようにマナ数を飛ばすことをスキップと呼び、そうでない場合(手札からのマナチャージのみ)をウォークという。
さて、何ターンに何のカードを使うことができるというのはどういうことであるか、定義しよう。その際、「プレイヤーはスキップのために適切な判断をする」という前提が必要になる。
Bが単色(つまりBmon)の場合、仮に「プレイヤーはスキップのために適切な判断をする」という約束を決めれば、「スキップまでに引いたカードの中にBmonとMが含まれている」ことと「スキップが成立する」ことはイコールである。これをパターンの成立条件とすることは素朴で自然な定義といえよう。
Bが多色(つまりBrai)の場合は少し面倒だ。スキップターンまでにBmonを引いてきた場合、それをBmonとして使うか、他のBのためのマナにするかという判断を直前まで保留できる。しかしスキップターンまでにBraiを引いてきた場合、それを他のBのためのマナにするならばスキップターンの1ターン前までに置いておかなければならない。つまり5ターン目に《無頼勇騎スカイソード》を使いたい、今4ターン目で《無頼勇騎スカイソード》を握っているが、マナには白があるのみで緑がなく、他の使用可能なBも持っていない——《無頼勇騎スカイソード》をマナに置いて別のBを引いてくるのを期待するか、握ったまま他のMmonを引いてくるのを期待するか、という問題である。もし「《無頼勇騎スカイソード》をマナに置いて別のBを引いてくるのを期待する」ことが「プレイヤーはスキップのために適切な判断をする」ことにかなうかどうか、すなわちN(Mmon)とN(《無頼勇騎スカイソード》)の大小で場合分けが必要になる(プレイヤーはスキップターンに何を引くか知らないのだから、仮にスキップターンにMmonを引いてスキップが成立するパターンでも「プレイヤーはスキップのために適切な判断をする」という仮定により潰れてしまうため、確率計算の際にはこれを差し引かなければならない)。
結論として、「スキップまでに引いたカードの中にBとそれに必要なマナが適正位置に存在する」を基本的な定義として、「プレイヤーはスキップのために適切な判断をする」という事項(以下、これを「最適判断」という)もあわせて考えることとなる。
ここまでの前提と定義をまとめておこう。
■前提
・次の要素は基礎理論では扱わない。
「相手の妨害」
・プレイヤーはスキップのために適切な判断をする(最適判断の原則)
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■定義
・あるターンにカードAが使えるということは、そのターンまでに引いたカードの中にAとそれに必要なマナが適正位置に存在し、それが最適判断の原則にかなうことを意味する
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