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CGIexの公式大会の話。
レギュレーションは通常の殿堂入り・プレミアム殿堂入りカード・コンビ殿堂に加え、以下のカード(引用)がプレミアム殿堂となります。
光文明
《天雷の導師アヴァラルド公》
《光器ペトローバ》
水文明
《氷牙フランツI世》
《バキューム・クロウラー》
闇文明
《停滞の影タイム・トリッパー》
《スナイプ・アルフェラス》
《略奪秘宝ジャギラ》
《龍神ヘヴィ》
《凶星王ダーク・ヒドラ》
《黒神ダーク・インドラ》
火文明
《凶戦士ブレイズ・クロー》
《放浪兵エルジージョ》
《ブレードグレンオー・マックス》
《タイラーのライター》
《炎舞闘士サピエント・アーク》
《バジュラズ・ソウル》
《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》
《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》
自然文明
《フェアリー・ギフト》
《囚われのパコネコ》
《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》
《クラウド・メイフライ》
《地神エメラルド・ファラオ》
《大勇者「ふたつ牙」》
《霊騎サンダール》
レインボー
《永遠のジャック・ヴァルディ》
《焦土と開拓の天変》
《英知と追撃の宝剣》
このレギュレーションで使用不能になったデッキタイプに注目してみます。
まず「ジャックビート」「牙ビート」「ドリームメイト」「赤単速攻」「緑単速攻」というビート・速攻の大御所が崩されていることが大きく、この地点でコントロールデッキに軍配が上がります。古今東西様々なコントロールデッキが存在しますが、心にとめておくべきは《凶星王ダーク・ヒドラ》が使用不可であること。《母なる大地》《魂と記憶の盾》が殿堂入りした今、ビートダウンという天敵がいない状況での《凶星王ダーク・ヒドラ》は非常に強力なカードです。おそらくその観点から《凶星王ダーク・ヒドラ》が押さえられたのだろうと思われますが、ダークヒドラプレ殿後の「速攻・ビートダウン」「大量墓地回収」の二大要素が弱い環境ではある種類のカードが光ります。
この大会での中心軸、「ハンデス」です。
実はこのレギュレーション、ハンデス要素についてはノータッチです。ビートダウンが弱くなったことでより一層凶悪さを増す《ソウル・アドバンテージ》、そして4マナと軽くマッドネスをすり抜ける可能性すらある《解体人形ジェニー》が大きい。強力ハンデスをいかに対策するか?利用するか?といったことが今大会のポイントになると考えられます。
ハンデス環境での重点を箇条書きにすると
■グッドスタッフ性の向上
ハンデスが強いと特定のカードの組を揃えることが難しくなり、コンボを狙いにくくなります。"シナジー"や"コンボ"自体を否定するわけではないのですが、《龍仙ロマネスク》《回神パロロ》や《邪魂転生》《pigクリーチャー》のように片割れだけでは意味の薄い「相互依存型コンボ」を、特にデッキのエンジン部分に採用するのは非常に危険であると言えます。コンボ要素を組み込むとすれば「単体でもそれなりに意味を成す」かどうかに重点が置かれることになります。
■ヒドラに代わる墓地回収
5色コントロールなら《深塊封魔ゲルネウス》、白青黒が入るなら《ミラー・エッグ》、《ソウル・アドバンテージ》に繋がる《リバース・チャージャー》あたりが強力です。
■ドロー
ビート・速攻が弱体化していることもあり、ドロー多めを推奨します。
■リソースの分散
自分の手札は相手のハンデスの射程圏内。ならバトルゾーンに出してしまえばよいのです。《封魔バーガンティス》《コマンダー・テクノバスター》《雷鳴の守護者ミスト・リエス》や、ジェニーに間に合うマナ域だと《リップ・ウォッピー》《コッコ・ルピア》など。普通は除去された時のアドバンテージ損失やテンポ面を考慮してcipクリーチャーが採用されやすいのですが、ビート・速攻が弱いことによる除去札の減少、テンポ面の重要性の低下を考えるとシステムクリーチャーの存在は無視できないものになると考えられます。
■マッドネスの存在
ハンデスが強いと頭角を現すのがマッドネス。マッドネスといえば提督シリーズですが、「アークセラフィム」と「ドリームメイト」、「グランドデビル」の提督は難しくなっています。制限を喰らっていない種族の提督は《機械提督サウンドシューター》《海王提督ラネーバ・早雲》《炎竜提督ガウスブレイザー》《翔竜提督ザークピッチ》。特に最後二つは個人的に注目株。
これらを踏まえた上で考えられるデッキタイプ。
■ティラノ・ドレイク
有力マッドネス《炎竜提督ガウスブレイザー》と墓地回収カード《竜脈のダンジェン》の存在が非常に大きい。クリーチャーコントロールの性格上、数を並べるだけでフィニッシュが成立することも多く、《覇竜凰ドルザバード》など別口のフィニッシャーが充実していることからも《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》の禁止はそこまで響かないでしょう。むしろ弱点となる速攻・ビートダウンが弱まっているため隆盛が期待できるデッキタイプであると言えるのではないでしょうか。
■サバイバー
提督こそ抱えていないものの、《死縛虫グレイブ・ワームγ》《シェル・ファクトリーγ》さえ引けば次に繋がるトップデック力の高さが売り。テンポの悪さも目立ちにくい環境であり、《聖域の守護者フォボス・エレインγ》や《シェル・ファクトリーγ》の銀の弾丸戦略により幅広い選択肢も持ち合わせるという侮りがたい伏兵。
■デス・フェニックス
ジェニーに間に合う「置きドロー」、《リップ・ウォッピー》を持つ有力株。《翔竜提督ザークピッチ》も投入することができ、コンボデッキの中でも比較的高いハンデス耐性を誇ります。《チッタ・ペロル》と《黒神龍バグラザード》による制圧力は幅広いデッキタイプに対する脅威となり、デスフェニの種群と綺麗に噛み合う《スパイラル・オーラ》がデッキパワーを押し上げています。
■リースビート
速攻・ビートダウン弱体化の朗報を聞いてトリガー・ブロッカーを減らしたところに刺さる《誕生の祈》《森の指揮官コアラ大佐》が武器。《無頼勇騎ゴンタ》がプレ殿リストに入っていないこともあり、実はビートダウンの中ではほとんど影響を受けていない部類。「速攻・ビートダウンは消えた」と高をくくった相手に一泡吹かせてやりましょう。
■連ドラ
《コッコ・ルピア》による爆発力に加え、《翔竜提督ザークピッチ》によるハンデス耐性、ドラゴンを大量投入していることによる高いトップデック力が強み。《インフィニティ・ドラゴン》が1枚になったのは大きいですが、《フレミング・ジェット・ドラゴン》などまだまだ役者は控えています。
・・ちなみに、上のデッキに共通するのは「ハンデス耐性のあるデッキ」であって「ハンデスを武器にするデッキ」は入っていません。ハンデスの強さが目立つ中、相手もハンデス対策をしてくるのは自明。「マッドネス」というゲームを決める威力の対抗策が存在することからもハンデス主体でいくのは危険だと考えます。ハンデス後のフィニッシャー筆頭であるボルメテウスシリーズが使えないこともありますし、「ハンデス耐性があるデッキタイプ」が無難でしょう。
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