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に触発されて。
旬が過ぎた感は否めないが、《ファイナル・アンサー》について。
このカードについては、《解体人形ジェニー》と比較することで良い分析が得られる。
基本的には机上論だから、決定的な要素をたったひとつ見逃すことで全体が瓦解する可能性がつきまとうわけだけども、まあ書いてるうちにそういうことも少なくなるだろうということで書く。
■《ファイナル・アンサー》と《ジェニー》
とりあえず情報整理。
□ファイナルアンサーのメリット
・単体で3ターン目に打てる
・呪文である
□ジェニーのメリット
・相手の手札が少ない場合でも効果がある
・クリーチャーである
・ライフから3ターン目に打つことが一応可能
デメリットはこれらの逆。
論点1:基本的にはどちらも序盤に打つことを想定しており、したがって枚数は多くなりやすい。
もちろん中〜終盤に引いてきた場合のことも勘定に入れなければならないが、枚数が多くなりやすいことについては納得してもらえると思う。…というかこの文章の前提なので、納得されない方は回れ右お願いします。で、枚数が多くなりやすいのであれば、《ファイナル・アンサー》と《ジェニー》の選択はデッキの回りに大きな影響を及ぼすとみていいだろう、だからこの議論は有意義なものだろう、という非常に根本的なことが論点のひとつめ。
論点2:「呪文かクリーチャーか」というのが第一の違いだが、特殊な場合を除いて、呪文よりクリーチャーであることのほうが優秀である。
《フェアリー・ライフ》や《青銅の鎧》でも同じことが言えるのだが、たとえばパワー1000と2000の違いは微々たるものだが、クリーチャーであるか呪文であるかの差異は大きい。
シールドを割れる、生け贄に捧げられる、など用途は多い。特に全体火力を持たないデッキにはパワー1000のクリーチャーすら脅威だし、数が揃えば持っているデッキに対しても全体火力の発動を強いることができる(手札1枚分とほぼ1ターン分の得である。また枚数が多くなりやすいので、数が揃えばという仮定も特殊なものではない)。この点で、呪文であることを何らかのメリットに変換するようなカードが入っていなければ、《ジェニー》のほうにクリーチャーとしての優位性があることがふたつめ。
論点3:《ファイナル・アンサー》は3ターン目に打つことができる。《ジェニー》はライフに頼らなければ同じことはできない。
3ターン目のピーピングハンデスはライフジェニーでも一応可能であるとはいえ、確率的には《ファイナル・アンサー》のほうに優位性がある。(*1)さて、ここで、3ターン目にピーピングハンデスが打てることはどの程度の得か、について考える必要があるだろう。3ターン目に落とせて、4ターン目に落とせないカードのうち、デッキのエンジンとなるようなカード——《青銅の鎧》《コッコ・ルピア》など——については果たして《ファイナル・アンサー》で落とす必要があるのだろうか?たとえば相手の初手に《青銅の鎧》《ストリーミング・チューター》とそれに必要なマナが揃っていたとして、3ターン目に《ファイナル・アンサー》で《青銅の鎧》を落とすのと、4ターン目に《ジェニー》で《ストリーミング・チューター》を落とすのにどれほどダメージ差があるのだろうか?(*2)つまり、《青銅の鎧》のようにエンジンとなるようなカードに関しては、《ジェニー》で《ストリーミング・チューター》を落とすように、エンジン自体ではなくそこから繋がるカードを落とすのでもいいじゃん、となるパターンが少なからず存在する。
無論ケースバイケースではあるのだが、この点まで含めて真に「3ターン目に打つメリットがある」と言えるのは、「3マナかつエンジンではないカード」「3マナかつエンジンとなるカードであり、上に書いたように(結局《ジェニー》でも良くない?)とならないようなもの」「2ターン目マナブースト→3ターン目4マナカードを阻止する場合」「4ターン目に他に使いたいカードがある場合」といったところ。前2つについては量的には少ないと私は思うので、後ろ2つがメインになると思う(環境によるし、議論の余地は十分あると思うが)。
論点4:コストを考慮しない、ハンデス性能そのものの比較。ジェニー>ファイナル・アンサーなのは自明として、《ジェニー》と《ファイナル・アンサー》の性能差が小さくなるのは「相手の手札が多いとき」
当たり前のこと。
しかし、最も重要な1枚とその他のカードの価値が釣り合う点を1:2or3としても、結局相手の手札は3、4枚必要になる。これは少し多すぎるのではないか、というのが私の正直な印象。《ファイナル・アンサー》を入れると他のハンデスが積みづらくなり、結果として相手の手札枚数を低水準に保つことが難しくなる、というのはあると思う。
以上を踏まえて。
上記の論点から対立軸を取り出す:
■「呪文であることのメリット>クリーチャーであることのメリット」となるようにデッキが構築されているか
■ハンデスの性能差とターン進行の関係。
序盤:《ファイナル・アンサー》によるハンデスが十分に有意義であれば、早く打てるぶん《ジェニー》より優位
中〜終盤:コスト差は4−3=1程度。コスト差の影響が小さくなるため、純粋なハンデス性能で上回る《ジェニー》優位。《ファイナル・アンサー》を中〜終盤に有効利用するには、論点4に述べた通り、相手の手札を3、4枚と多めに保たなければならないというジレンマに陥る。
→つまり、比較的短期戦を想定するなら《ファイナル・アンサー》が、長期戦を想定するなら《ジェニー》が向いていると言える。
このふたつの軸を表にしてみよう。
呪文であるメリット>クリーチャーであるメリット | クリーチャーであるメリット>呪文であるメリット | |
短期戦想定 | 《ラッキー・ダーツ》などを使った呪文中心の即死コンボデッキ | ビートダウンもしくはクリーチャー展開型デッキ |
長期戦想定 | コントロール、除去コントロール系 | クリーチャーコントロール |
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