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はしりがき

ガラパゴスへよおこそ。

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トーナメントの確率論(2)

前回のつづき。まずは前回より人数を増やした65536人トーナメントの表。

何回戦? 人数 勝率67%(A) 勝率60%(B) 差(A-B) 比(A/B)
1 65536 34% 31% 3% 1.08
2 32768 41% 35% 6% 1.16
3 16384 49% 40% 9% 1.23
4 8192 57% 45% 13% 1.29
5 4096 65% 49% 16% 1.32
6 2048 73% 54% 19% 1.34
7 1024 80% 59% 20% 1.34
8 512 85% 64% 21% 1.32
9 256 89% 69% 20% 1.30
10 128 92% 73% 19% 1.26
11 64 95% 77% 18% 1.23
12 32 97% 81% 16% 1.19
13 16 98% 84% 14% 1.16
14 8 99% 87% 11% 1.13
15 4 99% 90% 9% 1.10
16 2 100% 94% 6% 1.06

「 勝率60%と勝率67%の差による勝ち上がり率への影響差 」(右から二番目のやつ)は、8回戦頃をピークにして最終的には下がっていく。グラフにするとこんなかんじ。

差(A-B)のグラフ






つまり「勝率60%と勝率67%の差による勝ち上がり率への影響差」(以後、単に「影響差」。要するに差(A-B)のこと)は「ある地点」までは増大するのだが、そこを過ぎると減少していく。8回戦までの表ではピークより手前側しか見えていなかったわけだ。
そう。 「8回戦までの表ではピークより手前側しか見えていなかった」 。ここ大事。
「「自然淘汰」の回数が増えるほど「影響差」が大きくなる」一方で「ある程度「自然淘汰」が進むと勝ち上がり率の伸びしろが少なくなってくる」のだ(デッ キAの10回戦以降の勝ち上がり率を見てみよう。Aの数字が伸び悩んでいるうちに伸びしろの残っているBが追いついてくる形)。その重ね合わせが上のグラ フのような形で現れる。それをグラフの山のところで打ち止めれば「勝率の小さな違いも「自然淘汰」を重ねることで優勝確率に大きな影響を与える」と言える のだが、山を過ぎたところで打ち止めれば「たいして変わらないじゃん」となってしまう。
このピークの位置は勝率によって変わる。「勝率80%」「勝率85%」では

何回戦? 人数 勝率85%(A) 勝率80%(B) 差(A-B) 比(A/B)
1 65536 41% 39% 2% 1.05
2 32768 58% 53% 5% 1.09
3 16384 75% 68% 7% 1.10
4 8192 88% 81% 7% 1.09
5 4096 95% 90% 5% 1.06
6 2048 98% 96% 3% 1.03
7 1024 100% 98% 1% 1.01
8 512 100% 99% 1% 1.01
9 256 100% 100% 0% 1.00
10 128 100% 100% 0% 1.00
11 64 100% 100% 0% 1.00
12 32 100% 100% 0% 1.00
13 16 100% 100% 0% 1.00
14 8 100% 100% 0% 1.00
15 4 100% 100% 0% 1.00
16 2 100% 100% 0% 1.00

sa80-85.png






こんな感じ。「自然淘汰」が強化されるため、勝ち上がり率の伸びしろがすぐになくなる  =ピークが早く訪れる。
byte数制限が酷いので続きは次回。
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